ー私と君とー 恋のタイムリミット No.15

今俺がここに居られるのは、眞穗が受けた手術を行って完治したからである。
しかし同じ手術をした…俺よりも容態がまだ軽かったはずの眞穗は、
この手術を行ったら、軽くなるどころか今までの記憶を奪われてしまった。
親父によるとたいていの場合は、
3年前後で戻るはずなのだが今の状態を見ての通り
しかも状態が悪化と来たら悲しむにも悲しめないと言うことだ。
何とかして体だけでも戻したいと思っている…。
記憶の方はと言うと…本当は取り戻してあげたいとは思っている。
でもどうしたらいいかも分からないし、それ以前に問題点が1つあるのだ。
    〜5歳の頃の眞穗はきっと俺を悔やんでいるんだと〜
眞穗は俺よりも状態がまだましだと言っても、なりより発作の回数が多い。
だから俺よりも、手術の数が半端なかったのだ。
そのたんびにあの頃の眞穗は、母親や俺に泣きついていた。
眞穗「もう嫌だよw!! どうせやっても治らないのに〜!!」
確かに何回やってもまた復帰して・・・の繰り返し。
そりゃぁ、そう何回もやっていたら嫌になるだろう。
だが俺がその手術を受けて完治したと知った眞穗は、
眞穗「…私もその手術受けたら絶対に治るの?」
自らやると言い出した眞穗…。それを引き受けた親父は、
眞穗の両親と相談して、今までで大がかりな手術を行った。
しかし結果は…。 もしその頃の記憶がよみがえったらきっと…。
眞穗は俺のことを憎んで…悲しんで…そう考えただけで…、「っ…///」
エリオンT「…花音。」 花音「!? なんだよ…。」
エリオンT「眞穗ちゃんの両親と連絡してくれますか?
     少しの間だけ、意識が戻れる様なので…。」
花音「!? ホントか?!…。」 
エリオンT「大丈夫、お前にも時間はあげる。伝えたいことを伝えきりなさい。
     今回のは、お前達が5歳の時に受けた物よりも…;」
花音「…嘘…だろ? じゃあ、もしあいつが断ったら…!?」
エリオンT「眞穗ちゃんの好きなようにさせてあげましょう。」
              ーそんなー
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               続く