君に会いたくて…。

◇第五話「現実逃避」◆
それから僕はこの命が続く限り、夜桜の側から離れないことにした。
無理をしてででも、夜桜だけには心配をかけない。
そう自分の心に誓った。
「大丈夫。」「元気だよ。」「後もう少しで退院出来るよ。」
…一生分の嘘をついた気がする。自分の中だけで閉じ込めている事が
辛く思えてくる…。
「疲れてる?そんなこと無いよ…;」
「お菓子ありがとう…おいしかったよ♪」
「本当だって~信じてよ…」
作り笑顔…作り笑顔…偽…嘘…
‘嘘’だけが僕を作り出す…
本当を言う僕は僕じゃない…
本当を言う僕は…僕じゃない…。
頭の中にあるのは夜桜の笑顔を見続けたいと思う欲望…
だがそれは辛いとは思わない…思えない。
現実逃避…まさに今の僕そのものだ…
どうしてだろう…?笑えてくる…泣けてくる…どっちだろう…?
「…お兄ちゃん。」「ん…何?」「嘘…付かないで…。」
「何言い出すの…急に…。」「さっき聞いたの。」「えっ…;」
「私もうすうす気付いてた…、苦しいんでしょ?辛いんでしょ!?」
「僕は何も…!!」「無理矢理作った笑顔なんて見たくないよ!!」
「ッ…」「止めて…もう止めて!!」ダッ!!
「夜桜!!…。」とうとうばれてしまった…
「…いつかはばれる…それが」『嘘…』「!」
「自分でも分かってたはずでしょ…椿先輩。」
「遥希…、あぁ。お前よりは生きているからな…」
「もう一つ…有りますよね…?分かっていること。」
「…もちろん、」~生死の境目に居ると言うこと~
「覚悟して生きてるんですよね?」「そのはずだったんだけどね…」
嘘…もう僕は嘘の世界でないと生きられないようだ…。
僕は昔のように…真実の中で生活できる日が訪れるのだろうか…?
出来る物ならやりたいさ…出来る…もの…なら…
この手を思い切り伸ばし、届くところに光があるのならば…!!
…目の前はもう真っ暗だった。光の一欠片もない…。
「ねぇ…夜桜のこと…たくして…良い?」「!?どういう」ゲホッ
「せっ…先輩…?」「ダッ…大丈…夫、いつもの…発作…ゴホゴホッ///」
いつもどころじゃない…そんなの知ってたさ…早く…一秒でも早く…
光を浴びたかったから…。〜続く〜
お久しぶりです、まっきぃです☆
やっと第5話完成しましたよ〜← 頭が腐でいっぱいになったようですw((^p^
6話以降もマイペースですが、投稿しようと思うので気長にまってやって下さい。m(ーー;)m
(まぁ、まずここまでってかこのブログ自体見てないか…うん。)
でわ、またの機会にお会いしましょう♪ byまっきぃ
…ペンタブほs((ry