ー私と君とー 恋のタイムリミット No.18

            〜手術室〜
エリオンT「眞穗ちゃん、麻酔入れますね。」
眞穗「…手…」 エリオンT「?」眞穗「これ…花…音君…が…」
            ジャラッ
エリオンT「持ってろと…?」眞穗 コクッ
エリオンT「OK,分かりました。」眞穗「ありが…とぅ…ござい…ま…」
             グタッ
エリオンT「ジャア、始めます!!」
             ピッ
花音「!! 始まったか…。 気付いたかな?」
            ○10分前○
花音「眞穗、これ…。」 眞穗「?」 花音「お守り代わりに持っておけ!!」
眞穗「でも…手術…に…。」花音「親父に見せたらきっと分かってくれるから。」
眞穗「…;」 
花音「いいか、お前は1人じゃないんだ。それはそういう意味でもある。
  …いいな?」
眞穗「…///。」 コクッ 花音「よし! 信じてるから。」
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花音「っ…。」 
 眞穗…、いつも女子にいじめられても自分は捨てなかった…。
 口べたで、おもしろいことは言えない子だったけど…
 たまに素直すぎて、毒舌になるけど…。
         〜眞穗には変わりない〜
   もし、また記憶がなくなったとしても…絶対に取り戻す。
でも、もし君が居なくなってしまったら…
                どうしたらいいか分からなくなるから…。
これだけは約束な…。絶対に俺の前に帰ってきてくれ…!!
眞穗母「……カノちゃん…?」花音「!! 眞穗のお母さん…。」
眞穗母「…ありがとうネ…。」花音「えっ?」
眞穗母「あの子…いつも意地張っていたから分からないかもしれないけど、
   いつもカノちゃんの話をしていたわ…。
   (今日また助けてくれたの。)とか(今日一緒に帰ったの)って。」
花音「…眞穗が…? 嘘みたい…。」
眞穗母「小さい頃からあなたのことが好きなのよ…。
   もし、今回の手術が無事成功したら…。」
花音「分かってます。 今は無事を願いましょう。
  大丈夫、親父も一応免許は取得してやってますんで♪(小笑)」
眞穗母「っ…。 フフ。」 〜5時間後〜
花音「…、ん゛〜?」 ガチャッ 花音「!? 親父。」
エリオンT「終わりましたよ、後は彼女自身が頑張るかどうかです。」
花音「・・・っ…///」 ゴクンッ
眞穗「……。」
 ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…
 ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…
花音「…眞穗…。」チリン♪ 花音「!!」
その手には、俺が渡したお守りがあった…。麻酔がかかってたはずなのに
跡が残るくらい大事に持っていたことが分かる…。 ありがとう…。
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              続く